高齢者婚活パーティーで出会って見事マッチングを果たした、
鈴木博さん（仮名・東京都）６０代の男性の方と、斉藤京子さん（仮名・埼玉県）５０代の女性の方。

翌朝。

京子（ん・・・？あっ、そうだわ・・・。結局泊まったんだったわ・・・。）

先に目を覚ました京子さん。
博さんはまだベッドの中でぐーぐー寝ているようです。

京子（あれ、まだ寝ているのかしら・・・？）

と、博さんに覆いかぶさっていた布団をそっと上げてみると

京子（ワッ！）

思わず驚いて、声を出しそうになりました。

京子（あ・・・そっか。博さんって本当はこういう頭だったんだわ・・・。昨日初めて知ったから、まだ見慣れなくて、思わず驚いてしまったわ・・・。）

博さんが目を覚ましていないことに、心底ホッと胸をなでおろしました。

京子「良かった・・・。」

独りごちて呟きます。

京子（ビックリしたわ・・・。慣れないと、慣れないと。それにしても私の方が先に起きて良かったわ。こんな反応してたらまた気分を害させちゃうものね・・・。）

博「・・・そんな良かった？」

京子「ワッ！」

博「おはよう京ちゃん。・・・よく眠れた？」

京子「驚いたわ。起きてたのね。」

博「いや、京ちゃんの独り言で目が覚めたよ。良かった、なんて呟いちゃって。」

京子「ああ、聞いていたのね。」

博「何？そんなに良かったの・・・？昨夜。」

京子「えっ？・・・あ、違う違う！違うわよお！」

思わず全力で否定した京子さんでした。


＜続く＞