高齢者婚活パーティーで出会った泰久さん（仮名・東京都）６０代の男性の方と、亮子さん（仮名・神奈川県）５０代の女性の方。

泰久さんのアドバイスでSNSを始めた亮子さん。

その夜、
泰久さんはなんとなく亮子さんのアカウントが気になってスマホを起動して見てみました。

泰久（おっプロフィール写真が設定されてる。ほとんど後ろ姿みたいな写真だが・・・亮子さんらしいな。ははは。・・・へえ、◯◯高校の出身だったんだ。同じ高校出身だって言ってた人が職場に居たなあ）

そうして亮子さんのページを見ていてふと泰久さんが気づいたのは「家族」の欄。
その欄には亮子さんと同じ苗字の女性が「娘」と表記されて載っていました。

泰久（あ・・・これは娘さんのアカウント・・・。早速SNSで繋がったのか）

表示されている写真を見ると、もうすぐ３０歳になると聞いていましたが、なかなか若くハツラツとして見える女性でした。
どことなく亮子さんに目元が似ています。

泰久（娘さんはどんな人なんだろうか？）

その興味が沸き、アカウントのリンク先を見てみることにしました。

泰久（おや、俺もプロフィールを見られる広めの設定になっているのか・・・。なるほど、仕事は看護師をしていて・・・ふむふむ。最近の投稿は・・・友人の誕生日パーティの集合写真か。お友達がたくさんいるんだなあ。あ、あの話題の映画をママと見たっていう投稿もあるぞ。俺も見たけど面白かったよなあ。亮子さんと2人で映画にも行くのか・・・）

気がつくと１時間ほど、隅々までプロフィールや投稿を読んでいました。

泰久「俺としたことが・・・！いけない。いくら気になったとはいえ、亮子さんの娘さんの情報をこんなにチェックしてしまうなんて・・・」

言い得ぬ罪悪感に苛まれながら、泰久さんは慌ててスマホを閉じました。
＜続く＞