高齢者婚活パーティーで出会って見事マッチングを果たした、
鈴木博さん（仮名・東京都）６０代の男性の方と、斉藤京子さん（仮名・埼玉県）５０代の女性の方。


博「元旦那さん。浮気がバレて一切ごまかしたりしなかったのか、それも凄いなあ。」

京子「今考えたらバカ正直だなって思うけど、ある程度、誤魔化して欲しかったわよ、あの時は・・・。そんな急に暴露されても、こっちはそんなつもりで電話に出ていないんだから。」

博「そうだよなあ。京ちゃんは。・・・それはショックだったんだろうなあ。」


京子「ショックすぎて、その後のことはよく覚えていないの。何を言ったのか・・・。でも落ち着いてきて正気に戻った時に、真っ先に考えたのは真里、娘のことだったわ。」

博「そうだろうね。子供が一番気にかかるよね。」

京子「裏切られたって気持ちもものすごく強くって。信じていたし疑いもしなかったから。だから、もう男の人なんていらないって思って、そこからは子育てと仕事を一生懸命やってきたって感じだったのよ。」

博「そうか。裏切られたって言うショックが大きいよね。」

京子「落ち着いて色々と考えて、まだ小さい真里の為にも、一旦は浮気を許して夫婦をやり直そうとも考えたのだけど。」


博「やっぱり許せなかったの？」

京子「いえ・・・。言ったように旦那は本気になっていたから。バレたのをいいことに、別れてくれって。その女性と結婚したいんですって。もうそれしか見えない状態になっていたのよね。」

博「うわあ・・・それは随分と、自分勝手だね。」



＜続く＞