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解けた誤解「義明さん幸子さん」21
高齢者婚活パーティーで出会って見事マッチングを果たした、
鈴木義明さん(仮名・東京都)60代の男性の方と、高橋幸子さん(仮名・神奈川県)50代の女性の方。

旅行に来て、一夜明けた翌朝。
なんとか2人の間に生じた誤解は解けて来たようです。

義明「この歳になってこんなことでウジウジしているなんてカッコ悪いよな」

幸子「いえ・・・私もこういう時どうしたらいいのかまるで分からないから」

義明「そうだな。じゃあ、お互いフレッシュな者同士ってことで」

幸子「フレッシュ?」

義明「経験不足だけど、その分新鮮さがあるってこと」

幸子「まあ、随分いいように言うのね。ふふふ」

義明「フレッシュマン同士、お互い様・・・と言うことで、許してもらえるかな?」

幸子「ふふふ、いいわ。それにしてもフレッシュマンって!新人サラリーマンじゃないんだから。あはは。」


お二人とも、経験がほとんどなかったと言う事実が判明し、随分ホッとしたようです。

「自分だけかも・・・」と思って自信がなかったお二人。
しかし今、お互いに告白したことで、その悩みも分かり合えて、二人の距離もさらにグッと縮まったように思います。

幸子「なんだかちょっと安心して眠くなって来ちゃったかも。私イライラして悲しくて、昨夜全然眠れなかったのよね」

義明「そりゃ申し訳ないことしたな。すまん。じゃあ、埋め合わせじゃないけど・・・・今から、寝るかい?一緒に」

幸子「え・・・?ええええ!?」

義明「昨日の埋め合わせをさせてもらえるチャンスをくれないかなと」

幸子「ど、どう言う意味・・・?え?本当に眠るの?一緒に?」

義明「いや、そういうことじゃなくて。」

そう言うと、義明さんは幸子さんをグッと、力強く抱き寄せました。


<続く>


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