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寝起きの朝「哲二さん加代さん」39

高齢者婚活パーティーで出会って見事マッチングを果たした、
田中哲二さん(仮名・埼玉県)60代の男性の方と、三浦加代さん(仮名・千葉県)50代の女性の方。

翌朝。

カーテンから差し込む光で自然に目を覚ました哲二さん。

哲二「う〜〜〜ん・・・・」

あれ!?
と、気がついたらベッドの横には加代さんがいました。

哲二「・・・あっ!」

急に昨夜のことを一気に思い出した哲二さん。

哲二(あれ、そうか、俺・・・寝ちゃったんだ!なんてこった・・・!)

シャワーを浴びにいった加代さんを待てずに、寝落ちしてしまったことに気がつき、
焦りました。

哲二(どうしよう、ヤッてすぐ寝てしまった・・・!こういうの女性はすごく嫌がるって聞いたことあったなあ。)

アタフタとわかりやすく動揺しています。

哲二(でも隣で寝ててくれてるってことは・・・別に、怒ってない?)

ふと隣の加代さんを見ると、スヤスヤと静かに寝息を立てています。

哲二(加代ちゃん、寝顔もキレイなんだなあ・・・・。)

すると、気配に気づいたのか、起き出した加代さん。

加代「ん・・・。あ、おはよ・・・。」

哲二「お、おはよう。よく眠れた?」

何事もなかったかのように振る舞う哲二さん。

加代「哲二さん、先に寝てたから・・・勝手に泊まらせてもらったわ。」

そう言うと、ふわあと大きなあくびをしました。

哲二「あの、ごめん。うっかり寝ちゃって・・・。」

加代「本当よ。びっくりしたわ。でもお互い飲んでたし、仕方ないわね。」

哲二「良かった・・・。怒ってるんじゃ無いかって心配したよ。」

加代「いや、怒るわよ、普通はね。あはは。」

哲二「加代ちゃんは普通じゃないってこと?」

加代「そう言う意味じゃなくて。もう。」

哲二さんがじっと加代さんを見つめます。

加代「え?何?」

哲二「・・・キレイだなって思って」

加代「ええ!?」

加代さんは恥ずかしくなって、思わず自分の顔を両手で覆いました。
するとハッと気づき、

加代(そうだわ。メイクし直して、そのまま寝ちゃったんだわ・・・。朝の光で肌色も多分、飛んでるし。それでいい感じに見えるのね。)


<続く>


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