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高齢者婚活パーティーで出会った泰久さん（仮名・東京都）６０代の男性の方と、亮子さん（仮名・神奈川県）５０代の女性の方。

亮子さんの娘、絵美さんと、３人で初の対面。
どうやら亮子さんと泰久さんとのことは賛成してくれているようですが・・？

「カンパーイ！」
３人はビールで乾杯しました。

グイッと飲むと泰久さんのグラスはほぼ空になってしまい
亮子「あら、もう一杯頼みましょう。ビールでいいかしら？」
泰久「ああ、ありがとう。ビールにするよ」

その様子を見て、
絵美「母は強くはないけれどそれなりに飲む方なんですよ。お酒は私のほうが強いんですよね。」

亮子「絵美ちゃんは本当に飲んでも変わらないのよねえ。羨ましいというか」

絵美「ママは強くないのに、強めのお酒ばかり飲みがちなのよね。もっと弱いお酒・・・カクテルとかにしたらいいのに。」

亮子「食事に甘いカクテルなんて合わないでしょう？でも今日はほら、ビールにしているからちゃんと控えているでしょう？」

絵美「そうね、いつもは焼酎とか日本酒とかグイグイ飲んで、しばらくするとクダ巻いているもんね」

亮子「ま！絵美ちゃん！そ、そんなこと無いでしょう！もう！」

と、亮子さんは泰久さんの方を見て、慌てた様子で話をかき消しました。

絵美「・・・っと。ゴメンゴメン。まあ、そんなことも、たま〜にあったりはしますから、YASU（やす）さんも気をつけてくださいね。」

泰久「あはは・・・。ん？」

思わず「YASU」と呼ばれたため、ふと引っかかり疑問に感じた泰久さん。
不思議な顔をしているのを見てハッと気がついたのは絵美さん自身でした。

絵美「あ、ごめんなさい。急にお名前で呼んじゃって。馴れ馴れしかったですよね」

泰久「いや、それは全く気にしないのだが・・・。むしろ気軽に呼んでくれることは嬉しいよ」

確かに（どうしてYASUさんと呼ばれたのだろうか？）とは思いましたが、深くは考えないことにしました。

泰久「それにしても本当に母娘仲が良いね。」
亮子「顔を合わせれば喋っているかしらねえ」
絵美「時間が合わないときもラインでコミュニケーションを取るようになったから、それをキッカケに話すことも増えたわよね」

そんな話をワイワイとしながら次第に絵美さんと泰久さんも打ち解けていったようです。

絵美「YASUさんはお仕事は何をされているんですか？」
泰久「俺は中小企業の会社で経理をしているよ。もう長いこと今の職場には務めているね」

亮子「経理だからかしら、泰久さんってとっても頭がいいのよ。スマホも詳しいしネットとかSNSもよく知っているし、凄いのよ〜」

絵美「ママが知らなすぎるって話もあるけどね」
亮子「ま！私のトシじゃ知らない人のほうが多いわよ〜〜」

＜続く＞