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再び吹き出す「博さん京子さん」51

高齢者婚活パーティーで出会って見事マッチングを果たした、
鈴木博さん(仮名・東京都)60代の男性の方と、斉藤京子さん(仮名・埼玉県)50代の女性の方。

カツラを被らなくていいと言った京子さん。

京子「キザって言ってごめんなさい。被っていない今の博さん、すごく親しみやすくて好きなのよ。」

博「そうなのかい・・・?なんか信じられないなあ。こっちの方が良いって言われたの初めてだよ。」

京子「そう?被ってるとなんか緊張しちゃうって言われない?」

博「・・・言われない。」

京子「そうなのね、これは私だけなのかしら・・・。」

なんか不思議そうにブツブツと独り言を言っています。


博「まあ、どちらにしろ安心したよ、京ちゃんがこの秘密を受け入れてくれて。」

京子「こちらこそ、隠しておきたかった秘密を・・・話してくれてありがとう。驚いたけど、大丈夫よ、私はその頭が好きだから。」

博「好きなんて言われてなんだか面食らうな、ありがとう。でもさすがに外で・・・人前でこれを取るのはもう恥ずかしいし、長年使用して慣れているから、やっぱり元に戻しても良いかな。」

京子「あら、今はいいじゃない。外じゃないんだし。」

博「いや、秘密は話したし、もう出ようかなと思ってさ。」

京子「え?もう・・・出るの?」

博「ああ、約束だしね。何にもしないって。」

京子「あ、そうだったわね・・・。」

なんだかちょっと残念そうに京子さんが呟きました。


博「あれ?京ちゃん、残念そうだね。なに?もっとここに居たい?」


京子「え・・・っ。その・・・・プッ、プハハハハハ!」

またしても笑ってしまいました。


博さんの、ドキドキさせられる、京子さんをからかうようなこのセリフ。
被っているときに言われるのと今とで、どうしてこんなに違うのでしょう。



<続く>


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