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ワインのコルク「博さん京子さん」14

高齢者婚活パーティーィで出会って見事マッチングを果たした、
鈴木博さん(仮名・東京都)60代の男性の方と、斉藤京子さん(仮名・埼玉県)50代の女性の方。

お店に入ってから3時間が経過し、
二人のトークはディープな内容になって来ました。

京子「ウソー、女性慣れしてるう。遊び人なんでしょう、取っ替え引っ替えで。」

博「ははは、失敬だなあ。あっちの方もすっかりご無沙汰で慣れてなんかいないさ。」

京子「・・・そうなの?どのくらい?」

博「数年単位で、してないなあ。京子さんは?」

京子「ええ?私に聞かないでよお。」

博「自分だけ聞いといて。」

京子「ええ〜〜〜。そうねえ・・・。」

博「数年間くらい?」

京子「そんなもんじゃないわよ。元旦那と別れてからだから・・・20年くらいかしら。」

博「随分だね。本当?その間、何にもなかったの?」

京子「だってえ・・・。あ、鈴木さんも20年くらい独り身なんでしょう?でも数年間ってことは・・・その間彼女がいたんだあ、やらしいー。」

博「まあ、彼女がいた時もあったけどね。それが数年前。流石に20年我慢することは出来なかったな、俺には。」

京子「何よお、私が化石みたいってこと?」

博「いや、俺には最終手段で、プロにお相手してもらうって選択肢もあるしね。男だし。」

京子「やらしいー」

博「京子さん化石みたいなんて思ってないよ。貴重じゃない。20年ぶりに、なんて。」

京子「え?」

博「熟成されたワインのコルクを開ける感じでワクワクするじゃない。」

京子「ちょっと、それ、どういう意味〜?」

博「ん?俺がワインを開けるっていう意味さ。」

京子「ええーーやらしい、サイテー。あははは。」

笑ってはぐらかしながらそう言いつつ、動揺して目が泳ぐ京子さんだったのでした。


<続く>


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